ちょっと前の話です。
ハワイからニューヨーク経由で日本に帰ってきた時のこと。
私のチケットのメインはANA 全日空さんにお世話になることが多く、この時も日本〜ホノルル〜ニューヨーク〜日本というストップオーバー対応のチケットでした。ストップオーバーつまりニューヨークを経由した時に数泊しても日本=アメリカの往復チケットになるらしいんです。確か追加料金があったような。主人任せで、そこんとこ、よくわかっていない私。今回はニューヨークで学生生活を送っていた娘と合流でした。
J・F・K空港発 ANA109便
チケットはANA109便のJFK(ジョン・F・ケネディー)から羽田着の直航便です。
ニューヨークを出発するのは夜の6時すぎで羽田に到着予定が日本時間の夜9時過ぎ。
チェックインを済ませて、機内に乗り込んで、「ドアクローズ」のアナウンス。さあ、何の映画見ようかな…なんて思い始めたところで、
「みなさま、ただいま空港当局からの要請で、一旦、お降りいただくこととなりました。」と。
ということで、手荷物は貴重品だけ身につけて、他のものは機内に残して、全員降りることになりました。
シリアスなケース
乗客だけでなく、CAさん、キャプテンさんたちも、全員です。CAさんに聞いたところ、「こんなことは初めてです。」ということでした。
みんなスマホを手に、きっと東京で待っている家族や恋人や、会社関係の方々に連絡をとってたんでしょうね。私も東京で待つ主人に連絡しながら、情報に耳を傾けてました。
Port Authorityの係員が何人か機内に乗り込んでいくのが見え、かなりシリアスな状況なのかな…と不安になって。だって、ロープが張られて、ここからは出ないようにと言われてましたから。
係員が機内から戻ってしばらくしたら、ロープが解除され、自由に飲みのや食べ物を買いにいけるようになりました。
周りを囲んでいた警察官も時間が経つにつれ、シリアスな表情から仲間とのおしゃべりに笑顔が加わったのを見て、だいぶ不安が取れました。
どんな事件?
CAさんからの説明があり、耳を傾けると、どうやら不審物が搭載されているという情報が入ったことで、当局が機内をチェックしたようです。
ちょうどこの時期、トランプさんがどこかに行くのと、ラマダンの時期とが重なって慎重になったようです。
ラマダンの時期はテロが多いとか…
さてさて、3時間ほどの遅れで飛行機は飛び立ちました。この3時間の遅れはどうしたって取り戻せないので、乗客は羽田に到着してからのことで頭がいっぱい。乗り継ぎ便の人は最悪ですよね。
途中でアナウンスが入りました。羽田到着時間は12時30分になるそうです。ということは荷物取ったりして、深夜1時は回るってこと。
実際、1時過ぎました。
そしてANAの対応は
機内でもすでにアナウンスがあり、バッゲージクレーム後、出口を出たら右へ進んでくださいとのこと。
ニューヨーク便ご利用のお客様は「こちら」へというサインに誘導されて、
そこで手にしたのは…
一人に対して15,000円のお詫び料が支給されました。遅延したことでホテルに泊まることになった人、タクシーで帰る人いろいろでしょうが、一人15,000円の支給はANAにとって赤字のフライトだったことでしょう。
私としては、なんだか嬉しいような…複雑な気持ちでした。